寒川町の特産品であり、冬の代表的な花・シクラメンの出荷が始まった。その華やかさから贈答用などで不動の人気を誇り、寒川町温室組合鉢物部会に所属する5軒の農家では、急ピッチで作業に追われている。今年は優雅な花びらに魅せられそうな『ドレス』品種が見どころとなりそう。
取材に訪れた根岸農園(宮山3778)で目に付いたのが、まるでドレスのような花びらが印象的な新品種。「アランチーニドレス」はオレンジ色、「エレガンスクイーンドレス」はピンク系、「オペレッタドレス」は濃いピンクが特徴で、花びらのフリンジ(ギザギザ)がなんとも言えず優美だ。懇意にしている千葉県の農家が手掛けたものを昨年は試験的に栽培。今年いよいよ本格的な出荷にこぎつけたという。
「昨年は夏から急に冬になったような陽気でしたが、今年は秋が長かった。シクラメンにとって秋が安定した気候であることが何より」と順調な生育過程を披露する根岸茂和さん。やや早めに咲いた花が温室の賑やかさを際立たせている。「花が平均して大き目。『素直』に咲いている印象ですね」と表現。昨年人気を博した「ローゼス」も、今年の人気品種として注目されそうだという。
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