旭小学校で2月22日、全校道徳の時間に「ペットの命はだれのもの」と題した授業を行った。授業を受けた児童は、昼休みの動物との「ふれあいタイム」で新たな気持ちで犬や猫とふれあっていた。
「清川しっぽ村」の協力で
日本では年間10万頭以上の犬や猫が殺処分されているというが、神奈川県では各種団体・ボランティアとの協働で、2014年度に動物保護センターに収容された犬猫の殺処分ゼロを実現。この結果の一助となる活動をするNPO法人「清川しっぽ村」を今回の授業に招いた。
殺処分される犬猫を救いたいと活動する「しっぽ村」は、里親探しや不妊・去勢手術を行うほか、福島県飯舘村などに出向いて犬猫の保護活動に尽力している。
授業当日はスライドを使って「しっぽ村」にいる動物の様子、県保護センターの仕組みなどを説明。同法人の松木彰詞さんが登場し、「しっぽ村」の様子を紹介し、仕事の苦労話や嬉しかった話などを披露した。また、寒川町内在住の里親もペットと一緒に授業に訪れ、インタビューに応じた。
自らこの授業を行い、児童に生命の大切さを説いた山本博司校長は「バーチャルではなくリアルにこだわった」とし、この授業形態を採用。「しっぽ村の活動の様子や、動物たちの変容、そして里親として引き取られた方の覚悟と家族になった動物たちの嬉しそうな様子を直に見て、命の持つ尊さを感じるとともに、優しい心を持って友達や家族、動物たちに接してほしい」と話した。
また、神奈川県動物愛護推進の応援団長を務めるタレントの杉本彩さんから、旭小の児童に向けたメッセージが紹介された。
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