寒川ピースネットの代表を務める 吉田 耕一さん 一之宮在住 65歳
平和を考える機会に
○…寒川ピースネットは平和を願う個人と団体の集まりで、現在、核兵器の廃絶と米軍基地撤去を掲げている。2001年の米国同時多発テロを機に立ち上がった。会員は40人。活動内容は月1回のピースウォーク(デモ行進)を中心に、映画会やパネル展、学習会など。「平和を創り出すのは草の根の力。みなさんにご参加いただき、平和について考える機会にしたいですね」と話す。
○…入会したのは2013年。会社勤めを終えたのが契機だった。実は同時多発テロの直後、アメリカへの転勤が決まった。厳戒体制の中、アメリカでの勤務が始まり、一時帰国後もまたアメリカに渡った。そして帰国日が2011年3月11日。「飛び立とうという日、日本が大変なことになっていることを知りました。なんという巡り合せでしょうか。学生時代から平和活動に高い関心を寄せていましたが、2つの災害に強く影響を受けました」と入会の背景を語る。昨年5月に代表となった。
○…静岡県沼津市出身。高校までを過ごし「高校の授業で訪れた長野県が気に入ったので」と信州大学工学部に進学。お気に入りの場所で充実した学生生活を送り、河西工業(株)に就職し、寒川の住人に。最初の米国赴任の前には九州工場長を務めていた。「人生の転機となった大学生活でした。自分で考えたことをチャレンジしようと思うようになった。エンジニアとして仕事をしていこうと」。定年後は、平和マラソンの参加者仲間と結成したジョギングサークルで活動を楽しむなど、母の介護、妻との時間などを大切にしているという。
○…寒川ピースネットは、3月12日(土)、午後0時30分から『第5回3・12さよなら原発ウォークinさむかわ』をさむかわ中央公園で開催する。「原子力発電所は再稼働するな、フクシマは収束していない、などを掲げて開催します。ピクニック気分でご参加いただければ」と笑顔でPR。
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