特定非営利団体湘南ベルマーレトライアスロンチームに所属する福岡啓(ひらく)さん(宮山在住・22歳)が、広島県廿日市市で開催されたASTCアジアトライアスロン選手権U23に日本代表として優勝した。この結果、9月にメキシコで行われるU23世界選手権の出場権を獲得することになった。
現在東京農業大学4年生の福岡さんは、昨年の日本学生選手権を制した学生チャンピオンでもあり、今年1月の本紙の取材で「目標を明確にして1年を過ごす」と話していたが、いきなり結果を出す強さをみせた。
昨年の大会では2位に終わり、次につながらない結果に終わったことから、今年にかける思いは人一倍だった。しかし、大会直前の合宿で自信喪失ぎみになりながらも、ひたすら練習に打ち込み、限られた時間の中で自信を取り戻すことに成功。結果につなげた。
福岡さんは「大学4年なので、今回の結果で今後の道を変えなければならないという焦りもあったので、涙が出るほど嬉しく、一安心しました」と率直な胸の内を明かした。
ところが「これで満足していてはいけない」と痛感させられたのが、2日後に行われたMIXリレーに出場したとき。日本のベストメンバーにあたるエリート選手を除き、次世代だけでリレーを戦うメンバーに選ばれた。「自分にとって雲の上の存在のような選手と一緒に走りましたが、単独走になるとこんなにも弱いのかと、自分が情けなくなった」と正直に苦戦したことを吐露。U23の合宿などを通じてチームジャパンとしてのレース運びというものがあるのだと実感したという。
先日、トライアスロンのリオ五輪代表選手が発表された。福岡さんが見据えるのは4年後の「東京」。世代女王として世界選手権を戦う胸の内には「4年後は私が」という強い思いが宿ることは間違いない。「サポートしてくださる方々、大会の運営スタッフの方々に感謝し、少しでも何か恩返しができるような走りをしていきたい」と試合に出場できることの有難さをかみしめている。
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