寒川町は、地域全体で寒川町の経済成長を支える「エコノミックガーデニング(EG)」を構築し、企業の成長ステージに応じた支援を行う。これに際して、寒川町地域経済コンシェルジュとして3人の中小企業診断士が委嘱された。
エコノミックガーデニングとは
EGは地域を「庭」、地元企業を「植物」に見立て、地域という土壌を生かして企業家精神あふれる地元の企業を大切に育てることにより、地域経済を活性化させる政策。静岡県藤枝市などが取り入れている。
EG導入理由については、企業等が抱える課題は企業ごとに異なり、その課題は多岐にわたる。企業がしやすいビジネス環境を創出する観点で、これらの課題に対応する支援が求められているが、現状では行政単独では支援資源が不足しているという。そこで、商工会をはじめとする経済団体、金融機関、大学等の連携によるEGの構築が必要とされた。
企業訪問積極的に
寒川町では、この2年間をEGファーストステップと位置づけ、4月から産業振興課内に企業支援に特化した企業支援担当を新設した。ここでは、地域経済の活性化に向け、創業希望者の課題や町内に立地する企業の創業環境や経営課題などを把握し、的確な支援ができる体制を構築する。そのため、中小企業診断士の高島利尚氏、若槻直氏、籾山豊氏の3名を寒川町地域コンシェルジュとして委嘱した。
地域経済コンシェルジュは、地域の中にいて、地域の企業や事業者と一緒に問題の解決を探す、解決につながるような情報の探求と提供を行う。
高島氏は「自治体が我々のような民間の中小企業診断士を地域経済コンシェルジュとして委嘱することは珍しいことだと思う。EGについては、経済産業省も注目していると聞いている」と話し、木村俊雄町長は「EGは各団体や近隣の市町村からも注目されている。業者との連携を図り、町内企業が思っている町に対するニーズ等を把握していただき、産業活性化のためにご尽力いただきたい」と話している。
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