東京地方税理士会藤沢支部の新支部長に就任した 大野 千寿子さん 辻堂在住
税理士の魅力 次世代へ
○…藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町の税理士約300人からなる東京地方税理士会藤沢支部の新支部長に、4月1日付で就任した。「県内でも会員数が多い支部。大所帯をまとめなければならず、身が引き締まる思い」と話す。同会は毎年、確定申告に関する無料相談会や、地域の小学校などに出向いて子どもたちに税についての理解を深めてもらう租税教室を開催しており「税理士という職業に誇りを持ち、会員同士で一致団結して納税者のためになるよう努力していきたい」と意気込みを語る。
○…昨年、設立60周年を迎えた同支部だが、女性支部長は歴代3人目。「女性はまだまだ少ないが、税理士は女性に向いている仕事だと思う。子育て中の母親も、自由な時間を業務に充てることができるので働きやすい」と言う。自身も主婦から転身し、税の専門家として17年のキャリアを持つ。現在は辻堂に開設した事務所で代表を務め、同事務所に勤める息子とともに多忙な日々を送る。
○…出身は長野県。学生時代は理系科目が得意で「大学では化学を専攻した『リケジョ』だった」と笑顔で語る。結婚し、仕事と子育ての両立に奮闘する中、当時の勤め先の上司の薦めで税理士の道を志した。「理系なので、税法などの勉強は初めてだった。試験勉強をするほど新しいことが分かり、面白かった」。旺盛な向学心を胸に夜間の専門学校や大学院にも通い、税理士試験を突破した当時を振り返る。
○…休日は、まだ幼い孫2人と会うのを楽しみにし、時折辻堂海浜公園などに遊びに行く。また友人との旅行も好きで、特に「すごくリラックスできる雰囲気」の宮古島がお気に入りという。税理士の魅力については「多くの企業に深く関わり、経営者たちとの出会いを通じて人間として成長できること」と話す。「魅力を若者にも伝え、今後藤沢支部にも若い税理士を増やしたい」と願いを込めた。
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