この悲しみを力に、ともに生きる社会の実現 県政報告【12】 県政から寒川町につなぐ 神奈川県議会議員 山本 哲
5月15日から7月6日まで開催されました平成29年第2回定例会 厚生常任委員会に置きまして質疑を行いましたのでご報告いたします。質疑項目は以下となります。【1】歯及び口腔の健康づくり条例見直し結果について 【2】神奈川県戦没者慰霊堂及び戦没者追悼式について 【3】動物保護センターの建設などについて 【4】津久井やまゆり園事件追悼式について 【5】「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及啓発と「みんなあつまれ2017」について 【6】地方独立行政法人神奈川県立病院機構の中期計画の変更の許可及び重要な財産の譲渡の許可について
そのうち「ともに生きる社会かながわ憲章」について詳しくお伝えいたします
昨年の7月26日に障害者支援施設「県立津久井やまゆり園」において19人が亡くなり27人が負傷するいう、凄惨な事件が発生いたしました。この事件は、障がい者に対する偏見や差別的思考から引き起こされたと伝えられ、多くの方々に、言いようもない衝撃と不安を与えました。神奈川県議会では事件発生後、厚生常任委員会を臨時開催し現地調査を実施するなど審議を行い、平成28年第3回定例会初日の本会議で「県立津久井やまゆり園で発生した事件の再発防止と共生社会の実現を目指す決議」を全会一致で可決しました。そして、その後の代表質問や予算委員会、厚生常任委員会での審議を経て、神奈川県議会と神奈川県とが共同して「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定いたしまた。私たちはこのような事件が二度と繰り返されないよう、この悲しみを力に、断固とした決意をもって、ともに生きる社会の実現を目指すものであります。もうすぐあの痛ましい事件から一年が経過しようとしています。神奈川県は、この事件を風化させることなく、これまで県内で開催される様々なイベントなどで憲章の広報や、共生社会の実現に向けて、近隣自治体と連携、協力をして国への要請を行い、神奈川県議会でも憲章の普及啓発のチラシを作成し駅頭での活動などを行ってまいりました。この憲章は全国からも注目がされておりその理念をしっかりと全県で広めていかなければなりません。そして神奈川県では、今年から事件が発生した7月26日を含む一週間を「ともに生きる社会かながわ推進週間」と定め、積極的広報を展開することにしました。また、10月には共生の意味と意義を多くの人とともに体感、共感することの出来るイベント「みんなあつまれ2017」の開催が予定されています。県内市町村や団体などが開催するイベントとも連携して、オール神奈川で展開するとしています。
「だれもがその人らしく暮らすことのできる地域社会」という当たり前の社会を実現していくため、一人ひとりのかけがえのない命と尊厳、人格と個性が尊重され、誰一人として排除されることなく、互いに助け合い、喜びを分かち合える、共生社会の実現に向けて取り組んでまいりたいと思います。
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