寒川版 掲載号:2018年2月23日号 エリアトップへ

タウンレポート 「寒川」はずしに見る本気度 町の定住促進戦略

経済

掲載号:2018年2月23日号

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新マークを報道陣に披露する木村町長(右)
新マークを報道陣に披露する木村町長(右)

 日刊紙やwebサイトなどで既報の通り、寒川町は2月7日に開いた記者会見で、移住定住促進に関わるブランド及びコミュニケーションデザインの発表を行った。主ターゲットを町外在住の町在勤者に絞り、町の好感度を高めるために「寒川」の文字の露出を減らすなど、外部から専門家を招き思い切った戦略に打って出た。

 寒川町は昨春に定住促進戦略を発表したが、そのときはターゲットを20、30歳代の子育て世代とし、将来的に寒川町で結婚して定住することが期待される単身者をサブターゲットとするのみだった

 発表の内容について、近隣市の大型ショッピングセンターに囲まれていることなど利便性はアピールするも、町内の商店をないがしろにしているのではないか、など厳しい意見も出ていた。しかし、今回は一歩踏み込んだ内容を発表した。それが、ターゲットの中でも現在寒川町に勤務し、なおかつ町外から寒川に通う層を取り込む、という方針だ。

「寒川」を「さむかわ」に

 そこで登場したのが、今回発表された新ブランドマークだ。ブランドスローガンは「『高座』のこころ。」。一見して寒川町のものとは思えないほど凝った作りになっているが、実は「寒川」という文字は意識してはずしている。今回の検討段階で「寒川」という名称や字面の印象が「寒々しい」という認識を打ちだし、良い印象にどうやって変えていくか、という答えがこの新マークなのだ。上写真のポスターでも「さむかわ」という文字が小さく見受けられる程度となっている。

 行政が自分たちの町名に良くない印象を持つというのは全国的にも珍しいこと。だが、そこに本気度が感じられる。「寒川」に愛着を持つ町民は多く、藤沢や茅ヶ崎と定住者を取り合う構図も変わらない。それでも「国の補助金を使うだけ」と揶揄されるレベルではないことは確かなようだ。

 今回の記者会見に臨む前から、新ブランドマークについての好印象を隠さず伝えてくる関係者と複数遭遇した。長い記者生活でこんなことは一度もなかっただけに驚いた。大切なのは、これから多分野で活用されることになる新マークを、しっかりと活かしきること。町民の理解を得ながら、職員一丸となって取り組むことができるよう、執行部の手綱さばきが注目される。
 

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