ウエイトリフティングで世界に挑戦する 門奈幸雄さん 宮山在住 78歳
「年齢は気にしない」
○…今年、バルセロナで行われたウエイトリフティングの世界大会75〜79歳クラスの85kg級で第4位に入賞。現在78歳ながらも、筋力を維持し続けている。肩を負傷しながらの出場で満足のいくコンディションではなかったが、結果を残すことができた。「次回は体重を増やし、級を上げて出場できたら」と意欲的。英語を話し、ロシア語やスペイン語も独学で勉強しているという。学ぶ姿勢を忘れることなく、常に挑戦を続ける。試合ユニフォームが予定通りに到着しないといったハプニングが発生するも、自前で用意し乗り越えた。
○…福島県出身。小中高は、野球一筋だった。その後早稲田大学に進学。ボディビルディングがブームとなり、雑誌を見て自身も興味を抱いた。ウエイトリフティング部に所属し、優秀な成績を収め数々の賞を受賞。卒業後は会社に勤め、営業を担当。新しいことをするのが好きで、いくつもの会社で経歴を積んだ。真剣に弁護士を目指していた時期や俳優を志したこともあった。テレビでウエイトリフティングを見かけたのがきっかけで、「またやってみようと思った」。卒業以来バーベルに触る機会もなかったが、昨年、全日本マスターズ選手権大会M75―85kg級に出場。55年ぶりの挑戦ながらも見事優勝。世界への挑戦権を獲得した。セコンドが付いておらず、戸惑いもあったと言うが、「身体は覚えていたんでしょうね」と才覚を露わにした。
○…選挙に出馬した経験も持つ。自らポスターも製作した。先祖が自由民権運動を行っていたこともあり、「血が騒ぐんですかね」。お酒は飲まず、生活スタイルに気を付けている。「年齢は気にしない。夢や目標を設定することが大きな軸となる。目標があるとやる気になる」と笑顔で語った。
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