本紙は2019年の年頭を飾る特別企画として、木村俊雄町長へのインタビューを行い、まちづくりに対する将来への展望や抱負について語ってもらった。(聞き手/本紙・寒川編集室・岩本浩則)
-まず昨年を振り返っていかがですか。
「昨年は、平昌オリンピックが開催され、日本人選手が冬季五輪史上最多の13個のメダルを獲得するなど大活躍しました。フィギュアスケートの羽生結弦選手がオリンピック2連覇を達成する快挙などもあり、日本が歓喜に湧きました。
町政においては、さむかわ中央公園の中に『パンプトラックさむかわ』を開設しました。この施設では、2020年東京オリンピックでも競技種目となる自転車競技のBMXやスケートボードなどを安全に楽しむことができます。町の新たな魅力資源の一つになったと考えています。
また、乳幼児紙おむつ用ごみ袋無料配付事業を始めました。この事業は、子育て支援の一つとして、2歳未満のお子さんを育てている世帯を対象に、紙おむつ用ごみ袋として町の可燃用ごみ袋を配付するというものですが、町のeモニターからの提案がきっかけとなりました。eモニターとは、町に対してパソコンやスマートフォンで調査に回答したり、さまざまな提案などを行ったりするために登録をしている方ですが、今後もこのような町民の意見や提案も大切にしながら、町政運営を進めていきます」
-「高座のこころ。」をブランド展開しました。
「町ブランド『高座』のこころ。は、町の魅力や価値を向上させ、選ばれるまちとなるよう、昨年2月から展開を進め、これまで、移住定住ポータルサイトの開設、コミュニティバスや名刺・名札のリニューアル、県内3位のフォロワー数となったインスタグラムの強化などによって、ブランド定着に向け取り組んでまいりました。
eモニターを対象とした認知度調査では、ブランドやコミュニティバスのリニューアルに対する認知が7割を超えるなど、着実な一歩が踏み出せたと感じています。
現在は、職員によるプロジェクトチームで町民の幸せや誇りにつながるような魅力施策の具現化を進めています。さらに、町民有志の実行委員会をつくりましたので、皆様が誇れる寒川町になるよう、取り組みを町全体に広めてまいります」
-冬のひまわり摘みとりイベントはすごかったですね。
「このイベントは、寒川町の温暖な気候を利用して冬にひまわりを咲かせ、多くの方に摘みとりを楽しんでいただこうと3年前にスタートし、昨年は7万5千粒の種をまき、ひまわりが畑いっぱいに咲きました。
11月上旬から咲き始めたひまわりは、11月下旬に新聞やテレビのニュースで取り上げられ、全国的にも話題となりましたが、寒川町の明るいニュースが全国へ流れ、大変うれしく、誇らしい気持ちになりました。
開催された2日間で、町民はもちろん、町外からも家族連れや仲間と電車や車などを使って、延べ5000人の方に訪れていただいたところです。
商業や農業の振興など地域活性化にもつながる事業ですので、今後も主催者である寒川町観光協会と連携しながら取り組んでまいりたいと考えております」
-学校給食については。
「現在実施している小学校に加え、中学校にも給食を提供するため、2023年を目途に給食センターを整備します。
こちらについては、20年、30年、40年先を見据え、継続して安全安心でおいしい給食を提供するために判断したものです。
現在、検討委員会を立ち上げて、より良い給食センターを作るための検討をしています。給食センターは、これまで小学校で実施してきた自校式の良い点、例えば、温かさ、手作り感などを引き継いで、さらにおいしい給食を提供できることを目指しています。また、アレルギーをお持ちのお子さんへの対応の充実なども大切にしていきたいと考えています。今後は保護者の方のご意見もいただきながら進めていく予定です」
-最後に町民の皆様にメッセージをお願いします。
「今年は、平成が終わり、新たな時代が到来しますが、時代に即応した魅力あふれるまちづくりに力を尽くしてまいりますので、本年も、変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます」
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