寒川高校ダンス部が踊る『神輿甚句でヒップホップ』をプロデュースする 大角 康明さん 宮山在住 54歳
祭りに子どもの賑わい戻す
○…自身が事務局を務める寒川まつり会は、小学生のダンボール神輿を推進するなど、若者のまつり参加を促す取り組みを進め、成果を上げてきた。そして次の一手を打つ際に考えたのが、若い世代が歌う機会が増えてきたという『神輿甚句』を利用できないかということだった。「子どものいないお祭りなんて、お祭りじゃない。そう思っています。だから、子どもが祭りに興味を持つような入り口を作りたかった」と話す。
○…同会にはDJ・TEE(ティー)と呼ばれるDJのエキスパートがいる。そのDJが甚句を使ったヒップホップの曲を編み出した。この曲の踊り手として寒川高校ダンス部にオファーしたところ、快く引き受けてもらえ、神輿甚句&ヒップホップの奇跡のコラボが実現することに。「昨年の4月に話がまとまり、7月の神輿まつりデビューを目指しました。体育館に機材を持ち込んで、DJの指導で練習を積みました。みんな頑張ってくれて見事なデビューでしたよ」と微笑む。
○…その後、町内の様々なイベントに出演。揃いのTシャツにハンテン姿の部員たちが躍動した。「地域があってのお祭りです。商店街の活性化にもお役に立てれば」と話す。出演時間以外はイベントの裏方もこなし、部員らは地域から感謝される存在に。「今年は曲をアレンジしてパワーアップします。4月に新体制になったら、また神輿まつり目指して練習ですね」とイキイキとした表情。高齢者施設の慰問も視野に入れている。
○…(有)大角塗装工業代表取締役。「繁忙期は仕事と神輿の両立が難しい」とぼやくが、「神輿は最大の趣味」と言うだけに、かける情熱は人一倍。「祭りに子どもの賑やかな声を戻す。それが大人の務め」と断言した。
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