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平成から令和へ 寒川神社 奉祝公演で700人を魅了

文化

掲載号:2019年4月19日号

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初めて一般に公開された伝統神事の「田打舞」 =4月13日町民センター
初めて一般に公開された伝統神事の「田打舞」 =4月13日町民センター

 五穀豊穣を願う寒川神社(利根康教宮司)の伝統神事「田打舞(たうちまい)」が13日、初めて一般に披露された。町民文化センターに集まった観客約700人が、黒と白の面をつけた翁(おきな)の舞に魅了された。

 新元号「令和」が4月1日に発表され、30日には天皇が退位する。5月1日に改元され新天皇が即位したあと、宮中では内外に即位を宣言する重要な儀式などが続く。

 毎年秋に行われる新嘗祭は一世一度の新天皇による「大嘗祭」となる。そのため同社では「このような慶事を前に初心に立ち返り、我が国の伝統文化を見つめ直そう」と、大嘗祭とも関連のある田打舞の公演を奉祝行事として企画した。

 この日の公演で披露された田打舞は、神殿での奉納の様子が忠実に再現されたもので、太鼓と笛、神楽歌に合わせた2人の翁による踊りがおよそ45分間にも及んだ。

 累代の神事奉仕者と神職が黒と白の面をつけて翁に扮し、1年間の米づくりにまつわる9つの神楽歌に合わせて狂言の要素を含む舞を披露した。

 田打舞の公演に続く第2部では「これからの子どもたちに伝えたいうた」をテーマにコンサートも行われた。童謡・唱歌歌手の、そがみまこさんをはじめ、尺八、箏、バイオリン、ピアノ奏者も招き、花や四季、日本の風景にちなんだ懐かしの童謡なども披露された。

 舞台の終盤では、1977(昭和52)年から続く寒川神社少年館に通う子どもたち20人も舞台に上がり、「手のひらを太陽に」などを手話付きで披露し大きな拍手を浴びていた。

平成3年に再興

 寒川神社の田打舞は、毎年2月17日に斉行される祈年祭で奉納される神事。今年も神社関係者により執り行われた。

 明治から昭和にかけてたびたび伝承者が途絶えたが、平成3年に神社関係者や神事奉仕者、有識者らによって再興されたという。

 田打舞を奉納する祈年祭は、1年間の五穀豊穣と産業の発展を祈る祭典で、宮中の賢所(かしこどころ)や伊勢神宮など全国の神社でも行われている。

寒川神社少年館の子どもたち
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