夏休み中の小中学校などの壁で、コンクリートを採る「コア抜き」が行われている。円筒形のサンプルは計310本。これらは公共施設再編の今後を判断する、貴重な資料となる。
大きな音を立てながら機械で削り、長さ15cmほどのずっしりした塊を採り出す。空いた穴には補充材を詰め、壁と同色に塗って仕上げる。
筒型サンプルは町役場や町民センターでも採取しており、圧縮するなどして、強度や性質の変化を調べる。最も古いサンプルは1966年築の旭小学校の一部。委託業者によると、強度は築年数よりも建設時の施工状況によって変わるという。
寒川町は今後、給食センター新設や田端西地区の整備といった大型事業を控え、学校や役場庁舎の建て替えは費用面で難しく「当面は長寿命化で乗り切る」方針だ。
結果は10月頃に出る見込みで、長寿命化が可能かどうか、とるべき対策などを判断。空き教室活用や複合化などの可能性も探ってゆく。
寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
<PR>