千葉の処分場は閉鎖へ
寒川町のごみ焼却灰の新たな受け入れ先が、秋田県鹿角郡小坂町の民間最終処分場に決まった。
寒川町が排出する焼却灰は昭和63年から千葉県銚子市の民間処分場に埋め立てられてきたが、処分場が満杯に近づいており、町は新しい処分地を探していた。秋田の北東部に位置する同町は十和田湖や明治期の建築物などの観光名所でも知られている。寒川からは9月・10月の焼却灰を100トン搬入する計画で、契約を毎年更新する方針。
寒川町から出るごみののうち瓶や缶、ペットボトルなど資源物を除く可燃ごみなどは茅ヶ崎の環境事業センターで焼却、灰の75%は溶かして石のように加工し、道路舗装材などに使われている。再利用の割合が大きいものの高コストという難点があり、残りの25%は銚子の処分場に埋め立てられてきた。かつては町の東側・藤沢との境界近くに埋め立て用の最終処分場があったが、今は町内に稼働する処分場がなく、新設の計画もない。
ごみ削減の責任
焼却と埋め立てを他の自治体に頼る立場としてごみ削減は喫緊の課題だ。町は家庭ごみのうち半分を占める生ごみの減量に着目。環境課は出前講座などで「食べ切り・使い切り・水切り」を呼びかけ、野菜の皮を厚くむかない、全部食べる、調理くずに水をかけないなど、エコクッキングを啓発。また土を入れて使う分解型の生ごみ処理機「キエーロ」も販売しており、年10〜15台ほどが売れているという。
これまでの努力もあってか、ごみの総量は28年度が1万3937トン、29年度が1万3828トン、30年度が1万3677トンと、人口微増のなか微減傾向を辿ってきた。
さらなる削減の余地は分別にある。町は年に2回の家庭ごみサンプル調査(60袋分)を実施しているが、まだ資源物の紙類や布類が混ざっているのが現状だ。町担当課は「再資源化できるものは分けて指定日に出してほしい」と話している。
|
<PR>
寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|