東京五輪の開かれる今年、寒川町は町制80周年を迎える。公共施設再編検討や寒川南IC一帯の土地整理事業なども本格化する大きな節目の年になりそうだ。昨年の選挙で続投を決めた木村俊雄町長に思いを聞いた。
木村町長「寒川町は昭和15年11月1日付で町制を施行し、令和2年をもって町制80周年を迎えることとなります。この節目の年を町長として迎えられることに町民の皆様や今日の寒川町の基礎を築いてくださった先人に心から感謝申し上げるとともに、この町をより良い形で次世代に引き継ぐため、改めて身の引き締まる思いでおります。本年は、町全体で80周年を祝っていきたいと考えておりますが、4月に開催予定のアークリーグをはじめ、町のこれまでの歩みや歴史的価値をアピールするような企画展などさまざまな記念事業も開催する予定です。80周年を迎える本年を新たな出発の年ととらえ、今後も町民の皆様と手を携えながら『選ばれる町』に向けて、魅力あるまちづくりを進めてまいりたいと考えております」
――東京五輪種目の予選開催(アークリーグ2020大会)が決まりました。この機会を町としてどう生かしますか。
「アークリーグについては、町としましても単なるイベントとして行っているものではなく、地方創生の取り組みの中で、ストリートスポーツの世界大会を実施することによる町の認知度向上、また、その先にある若者を始めとした幅広い年齢層の寒川町への移住定住へとつなげていくものとして行っているものです。そのような狙いをもって昨年4月に初めて寒川町で実施したわけですが、アークリーグ2020大会はオリンピックに出場するためのポイントが獲得できる大会という位置づけとなったことで、オリンピック出場をかけて世界のトップアスリートが集まる日本唯一の大会になります。各メディアで取り上げていただくとともに、多くの方に寒川町を訪れていただきたいと思います」
町長インタビュー
「このようにストリートスポーツを通じた交流から、人と人とのつながりが生まれ、それを今後のまちづくりの原動力にしたいと考えています」
――町民はどのように参画できそうですか。
「2019大会を振り返ってみますと、このような大きな大会を行っていくには、やはり町内の関係者の方々との情報の共有は非常に大切であり、そのうえで地域が一丸となって大会を盛り上げていく、言い換えれば地域が一丸となって大会を育てていく、そういったことが非常に大切だということを改めて感じたわけでありまして、商工会や観光協会、そのほか町内の団体で構成される開催連絡協議会を立ち上げ、寒川ならではの人の穏やかさ、やさしさ、あたたかさ、すなわち寒川町としてのおもてなしを体感できる大会としていきたいと思っています」
――寒川南IC周辺への企業誘致に向け区画整理も本格化しますが、人口増などの好影響は見込めるのでしょうか。
「寒川南IC周辺の田端西地区土地区画整理事業については、昨年10月に事業実施主体である土地区画整理組合が設立し、造成工事の着手が待たれるところです。本地区の事業の目的は圏央道などの交通の利便性を生かした産業集積拠点として整備を図るものです。このため地区内の住宅用地は現在お住いの方々の再配置のみとなっていることから、事業区域内での人口増加は見込んでおりません。一方で、現時点では進出企業が未定でありますが、進出する企業の就業者やその家族が本地区周辺部に転入することにより、人口が増加することを期待しております」※次号に続く
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