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気象予報士・防災士として「風水害から命を守る」と題して講演した 高橋 克実さん 宮山在住 30歳

掲載号:2020年2月7日号

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日々の天気はドラマ

 ○…天気予報士の試験は合格率5%の難関だ。13回の不合格を経験してもあきらめず、3年前に夢をかなえた。自室の本棚は科学の専門書で埋め尽くされており、苦節を物語っている。小さな机でパソコンの衛星画像を開き、今年の暖冬について語り始めた。天気図を指でなぞりながら「今年は偏西風の蛇行が…」と目を細める姿は、愛らしい何かを撫でるよう。気象の何が好きか聞くと「単なる『晴れマーク』にも隠れたドラマがあるんです」とにんまり。

 ○…相模川近くの農家に生まれ、親子の間でも農作物の話題がのぼる。少年時代はよく河原の石を持ち帰って調べた。当時の思い出といえば、寒川小時代にテレビで見た北海道・有珠山の噴火や寒川中時代に10個の台風が到来した年のこと。「なぜこんな現象が」という疑問がモチベーションになり東海大の自然環境関連学科へ進学。キャンパスで学ぶうち「何事も自分の目で確かめる」が座右の銘になった。

 ○…今は農業系団体で野菜の出荷作業などに携わる。仕事柄、農業関係者から霜や雪が降るか聞かれるといい「予測が難しくて」と苦笑い。休日には自転車で江ノ島まで出かける。海に着いてもやはり空に目が行ってしまうらしい。携帯電話を開くと、美しい「彩雲」や波打つような「アスペリタス波状雲」など撮りためた画像が続々。

 ○…昨年の台風19号では母校に避難した。「特別警報はただ事じゃないと。初の経験です」。1月には平塚で台風のメカニズムなど講演する機会もあった。地元に向けてこう語る。「日ごろからハザードマップをチェックし、気象に関心を持ってほしい。備えられる時から備えてほしい」。何事も自分の目で見極めて動く、その姿勢は少年時代からぶれていない。

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