岡田の高野山真言宗安楽寺で8月25日、本尊の大日如来坐像が横浜に出発した。10月10日(土)から県立歴史博物館で開催される特別展「相模川流域のみほとけ」に展示される。
出発を前に「出仏式」が行われ、当日は3時間ほどかけて準備が行われた。大日如来は普段は本堂の高い蓮華座に安置され、12世紀前半の藤原期作とされる。宝冠が外され、美術品運搬の専門スタッフによって慎重に下ろされた後、博物館の学芸員が保存状態などを確認。「印」を結んだ両手や顔が緩衝材で丁寧に包まれたのち、専用の木枠へと納められた。同寺の僧侶・玉園泰弘さん(33)は「普段見上げるように拝んでいる仏様の背中が見られるとは思わなかった。同じ目線になってこんな風に私たちを見てくれていたのかと気づかされた。普段より表情が柔らかく見えます」。特別展は相模原市や海老名市など相模川流域の貴重な仏像が一堂に会する初の機会。会期は11月29日(日)まで。
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