2月7日の寒川町議選(18議席)で、現職15人と新人3人が当選した。投票率は前回の41・92%から42・22%に微増、投票数1万6891のうち10代〜40代・80代〜90代の投票率が伸び、50代〜70代層は下がった。期日前投票は659票増え4025票となった。
「寒川クレッシェンド(音楽記号でだんだん強く、の意)」を旗印にトップ当選を果たしたのは立民の新人、茂内久代氏(47)。ピアノ講師として働き、保護者の声を聞く中で町政への志を固めたという。「お母さんたちの声を町に伝える」政策を柱に掲げ、幅広い支持を集めた。自身も2人の子の母で、過去に保育園入園が叶わなかった経験も。立民は現職の小泉秀輔氏(42)も再選し、2議席に増えた。
幸福実現党が県内初の議席
橋本修一氏(52・幸福実現党)は前回・補選に続く挑戦の末初当選した。福祉施設で働きながら青少年指導員を務め、地域の要望を行政に伝える活動を続けていた。4年前の173票から、今回は910票と大幅に得票を拡げた。幸福実現党の議席獲得は県内で初。
元綾瀬市職員の山上秀樹氏(60・無所属)は福祉や議会畑などを歩んだ経験をもとに、福祉充実や議会改革などを掲げた。選挙初日に古塩政由綾瀬市長が激励に駆けつけたほか、地元小・中・高校時代の人脈などが当選へと後押しした。
演説中継など動画でPRも
現職は自民党会派5人が再選を果たしたが、「逆風の中の戦い」と振り返る候補者も。公明党も3人が再選。共産党は細川京三氏の後継、吉田耕一氏(70)が及ばず、計3議席から2議席となった。コロナ禍での選挙となり、候補者からは「人に会いづらかった」「PCR検査キットを購入して陰性を確認して臨んだ」という声も。一方でネット上でPRを図る候補者も複数いた。ずらりと貼られた選挙ポスターや広報に自身のページにいざなう二次元バーコードが添えたり、ユーチューブに演説動画を投稿した人もいた。再選の佐藤正憲氏(40・無所属)によると「試聴回数は(過去の投稿を含め)のべ3千回位になったのではないか」。栁田遊氏(37・無所属)は、アニメ風の動画を数本投稿して政策を伝えた。
新しい顔ぶれとなった議会は3月2日に本会議を迎え、会派や所属委員会などが明らかになる。
寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
<PR>