小谷に住む書家の寺原聖山さん(69)と寺原さんが教える門人たちが、30回目となる「管城書院展」を6月中旬に藤沢市で開いた。
管城とは筆の意味。展示作品には「コロナの影響を耐え忍んだ心情が現れました」。寺原さんは各地の高校で国語や書道を教え、現在は大和南高の非常勤職員。書道は幼少の頃から習い始め弱冠19歳で日展に初入選。以来、数々の書作展で受賞し各地で書道展を開催。宮崎県の鵜戸神宮の石碑や鹿児島の霧島神宮の衝立なども揮毫(きごう)している。
3年ほど前に体調を崩し、脳梗塞と判明した。「もう一度書きたい」と握れなくなった手に筆を巻きつけ「鬼のように」ひたすら書いた。再起までのリハビリを友人や家族が励まして支えた。
書く時は余白との調和も考える。ふんわりした作風や振り絞るような筆跡、虎や人物像など、表現は実に多彩。「病を経てスタート地点に立ち返れたのかもしれません。喜んでもらえるもの、ジーンとくるものを書き続けたい」と語った。
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