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小谷の柳下さんが運営 「誰もが体験できる」農園 投げ銭型、短時間、一組交代制

社会

掲載号:2022年5月13日号

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 寒川町小谷在住の柳下貴士さん(27)が今年1月、全国的に取り組みが進む「共生社会」「インクルーシブ(誰も取り残さない)」の視点を持つ農園「さんかく農園」を藤沢市(獺郷1191)に開設した。農作業体験に特化し、「経済状況に応じて顧客が支払い金額を決める」「短時間」「農家一人対顧客一組」といった特徴的なシステムで、「誰もが体験できる農園」の実現に取り組む。柳下さんは「経済的に困窮している人や障害がある人も農業に触れ、皆が社会問題を意識するきっかけにしてほしい」と話す。

 寒川町に隣接した小高い土地に、約3500平方メートルの畑が広がっている。手作りの棚と棚の間隔は通常よりも広く開け、休憩できるウッドデッキやたき火台、介助用のマットも設置。「車いすでも通れ、少しでも土に近いところに座って作業できるように」と、理学療法士としての一面も持つ柳下さんの視点が反映されている。

 「体験型」に特化した農園の一番の特徴は、体験と野菜の持ち帰りまで含めた料金を、顧客側が経済状況に応じて「1千円〜5万円」に決める「スライディングスケール方式」を採用している点だ。また、一般的に農業体験は一日がかりで大人数が参加するイベント型が多い中、ここでは、「30分〜60分の短時間」、「農家一人対一組の少人数の交代制」に設定している。

経済困窮者、障害者も

 今年1月の開園から約4カ月で計100人ほどが来園。親子連れや、SNSを通じて存在を知った20〜30代などが、レタスやラディッシュ、スナップエンドウの収穫や野菜の種まきを体験した。ある来園者からは「障害のある子どもを外に連れ出すことができ、土に座ることができるのがうれしい」といった声も聞かれた。

 柳下さんは、理学療法士として障害児の通所施設などに勤務し、現在も月1回勤務を続けている。ボランティアやパーマカルチャー(永続可能な農業文化)を学び、「人生をかけて、社会課題を解決するアイデアを実践したい」と、2020年9月から藤沢市内の有機農家で1年間研修を受け、今年「さんかく農園」の営業を開始した。

 同園では現在、寄付型のクラウドファンディングやマンスリーサポーターを募集している。

詳細や問い合わせは上記へ
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