6月下旬から続いた記録的な猛暑で、熱中症の救急搬送者が急増している。茅ヶ崎市消防本部管内(茅ヶ崎市・寒川町)では、統計を取り始めた4月25日から7月3日までに44人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。昨年同時期の4・4倍で、市消防本部では注意を呼びかけている。
梅雨明け後に急増
44人の内訳は、20歳未満11人、20代4人、30代0人、40代3人、50代4人、60代3人、70代7人、80代8人、90代4人。重症者は1人、中等症者が20人、軽症者は23人だった。
5月24日に最初の搬送者が出て以降、6月上旬まで1日平均1人を搬送。その後はしばらく落ち着いていたが、気象庁が梅雨明けを発表した6月27日の翌日から熱中症の症状を訴える人が急増。6月30日は1日で8人の搬送があった。
高齢者は発汗機能などが低下しているために熱中症に気づきにくいことも多いといい、「エアコンなどを活用して適切な温度管理をして欲しい」と呼びかける。
「マスク外して」
マスク着用時にはさらに注意が必要だ。マスクをつけた状態だと体内に熱がこもりやすくなるほか、マスク内の湿度が高くなり喉の渇きを感じにくくなるという。「こまめに水分補給をし、屋外などマスクを外せる場所では外して」と話す。
同本部では、救急車などの車体にステッカーを貼り、啓発活動にも力を入れている。「正常な反応でないときや全身がけいれんを起こした場合などは、すぐに119番をして救急車を呼んで欲しい」と話している。
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