地域経済界のけん引役を担う平塚商工会議所の福澤正人会頭に、平塚の街づくりに対する考えを聞いた。
―会頭2期目を迎え、今後3年間で取り組む課題や街づくりのあり方についてお聞かせ下さい。
私は前々から、「このままでは平塚は陸の孤島になってしまう」と感じていました。その理由は、道路整備の遅れです。国道134号線の4車線化と、湘南新道のパイロット線までの延伸、この2つが、平塚の交通網の致命的なネックとなっています。134号線に関して、県は大磯までの4車線化を着工から5年以内に完了したいと考えているようですが、私としてはもっと早く実現して欲しいと思っています。なぜなら、平成24年度にはさがみ縦貫道路が寒川まで完成予定で、そうなれば車の流入量も増えるでしょう。西湘バイパスと新湘南バイパスの無料化が、134号線の渋滞に拍車を掛けているという問題もあります。そして湘南新道の延伸も、工業の発展にとって欠かせません。平塚の工業地帯はパイロット線に集中していますが、さがみ縦貫道路のインターチェンジが寒川にできれば、大型トラックが行き来できる大きな道路が必要になります。湘南新道がパイロット線まで繋がれば、工業地帯から銀河大橋を渡り、寒川へ抜ける大動脈が完成することになりますので、延伸の早期実現を積極的に訴えていこうと思っています。
―観光振興について具体的なプランは?
観光協会が商工会議所に移管されて3年、今後は自立運営と収益性を考えた事業展開を図ります。その実質財源の1つとして、龍城ヶ丘プール跡の活用について働きかけていきたいと考えています。平塚は長い海岸線を持っているにも関わらず、海岸に下りられる道路や休憩所が1つもありません。そこで、プールの跡地を「道の駅」として活用し、新たな観光スポットを創り出せればと思います。
―「七夕まつり」の運営方針についてはどのようにお考えですか?
予算の問題があるとはいえ、本来はいつまでも市に頼り続けていてはならないと思います。将来的には、商店街連合会や商工会議所、観光協会など、民間の手で運営を担っていくべきではないでしょうか。
―商工会議所として、行政に求めるものは?
人口減少への対策と、街づくりに対する将来的なビジョンの構築です。街づくりというものは、先行きに期待感を抱かせるようなものでなければなりません。例えば、中心市街地の活性化や人口増加を真剣に考えるのであれば、総合公園周辺の文化施設を活かして、付近に大学を誘致するといった方針も検討していくべきです。行政が中心となり、本当に平塚を良くしたいという思いが伝わるような施策に期待しています。
―ありがとうございました。
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