最大時598人が避難 東北地方太平洋沖地震 計画停電で公共施設の休館も
11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震に伴い、市は避難所の設置や被害状況の把握に追われた。東京電力は電力確保のため計画停電を実施、公共施設の運営や市民生活に影響が出始めた。(=関連記事中面)
市は11日午後3時に警戒対策会議を開き、3時33分、津波警報を受けて消防庁舎内に災害対策本部を設置、須賀と大浜地区に避難勧告を出した。
同本部は両地区住民の避難場所として、平塚競輪場や周辺学校を開放。避難所は最大時で18か所に拡大し、598人が利用した。避難所から帰宅できなかった526人は崇善小学校と江陽中学校で受け入れ、12日午前7時30分の時点で両学校に84人がとどまった。
同日午後2時30分、同本部は津波警報が津波注意報に変更されたことに伴い解散し、両地区の避難勧告を解除、各避難所も閉鎖した。
市は14日、計画停電による公共施設の対応を発表。市民病院の診療やゴミの収集・処理、小中学校の授業などは通常通り実施する。休日・夜間診療所は、停電時間の状況により休診となる場合がある。博物館や美術館、図書館、総合体育館などは3月末まで休館予定で、停電時は各種証明の発行が不可能となる。
今回の地震では、70歳代の女性が倒れたタンスでひざに軽症を負った。勝原小学校と山城中学校では軽微な損壊が発生。旭小学校では、本館渡り廊下の柱2本と土台にひびが入った。市役所豊原分庁舎では窓ガラスが割れる被害があり、総合公園競技場と野球場では避雷針が倒壊。県の発表によると、平塚駅前交番では施設に亀裂が生じたという。
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