平塚版 掲載号:2011年4月14日号
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備蓄保存食を使ったメニューを広める市料理飲食業組合連合会 常務理事 尾鷲 幸男さん 八重咲町在住 54歳

料理で笑顔届けたい

 ○…6年ほど前、平塚市に非常時用の保存食が備蓄されていることを知った。「でもね、これが食べるとおいしくないんだ」。有事の際の避難所生活、せめて食事のときだけでも楽しい時間を過ごしてもらいたい。料理人として、動機は極めて明快だった。

 ○…メニューは、フリーズドライ製の保存食に、牛肉や野菜を加えて作るシチューと、家庭で保存している人も多い乾パンを使ったプディング。「保存食が備蓄されていることを知らない人も多いから、啓発にもつながる」と、常務理事を務める平塚市料理飲食業組合連合会の取り組みとして考案し、防災訓練や自治会など、地域の催しで試食会を開いている。物珍しさもあり、市民からの評判は上々のようだ。

 ○…松風町のフレンチレストラン「マリー・ルイーズ」のオーナー。平塚、東京で約10年の修行を積み、28歳で店を構えた。「納得のいく料理を出して、平塚で一番の店にしたい、ただその一心だったよ。大変だなんて思う暇もなかった」と懐古する。店で学び独立していった愛弟子たちには『すっかり丸くなった』と驚かれるが、人間としての礼儀を教え込む姿は、今も昔も変わらない。『料理とは人間そのもの。料理人である前に一社会人たれ』。先日訃報を聞いた師・水口多喜男氏の言葉だ。

 ○…震災の影響は、老舗レストランにも影を落とした。相次ぐ予約のキャンセルに「電話に出るのが怖かった」とこぼす。それでも、毎月開催している料理教室は続けている。3月は非常食をテーマに、電気やガスを使わないメニューを伝授した。「いろいろなことが頭をよぎるけれど、やっぱり本業を頑張らないと。お店に足を運んでもらい、おいしい料理で笑顔になってもらう。自分にとっては、それが一番大切なことだからね」。震災は、若き日の野心を思い起こすきっかけにもなった。
 

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