美術館で魯山人展 開館20周年記念 陶磁器中心に123点
市美術館が今月23日から6月19日まで、特集展『北大路魯山人展』を開催する。公立美術館としては最大の所蔵品を有する世田谷美術館の協力で、陶磁器を中心に123点の作品が並ぶ。
京都に生まれた魯山人(1883〜1959)は、グルメ文化の先駆者、美的空間の演出家として知られ、16歳から書や篆刻に親しむなど、多才な芸術家として名を馳せた。38歳で高級料理店「美食倶楽部」(後の星岡茶寮)を開店すると、自作の器で料理を提供するため、40歳を過ぎ本格的な作陶活動に入ったという。
書で鍛えた自在な絵付け、古陶磁の研究をもとにした織部焼や志野焼の新たな創造など、独自の美的感覚を反映した作風が特徴で、困窮した生活を送った子供時代や息子の死など、苦難の連続だった人生もまた、個性と芸術性を高める糧となった。
9時30分から17時。月曜休館。一般200円、高大生100円。中学生以下と毎週土曜の高校生無料。
6月12日までは、企画展「画家たちの二十歳の原点」も開催中。青木繁、村山槐多(かいた)、石田徹也など夭折の画家から、長い活動に生きた芸術家まで、明治から現代の画家が青春期にのこした油彩画が展示されている。一般800円、高大生500円、無料条件同じ。
問/同美術館【電話】0463(35)211
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