落合克宏市長が30日、記者会見を開き、6月補正予算案の概要を発表した。市長就任後初となる今回の予算編成では、選挙公約に掲げていた防災対策費を重点的に盛り込み、「落合カラー」を強調した。
発表された一般会計補正は、総額2億4974万円。今年度一般会計は補正後、806億8974万円となる。特別会計では、市民病院の外来駐車場用地のために民有地を取得するとして、病院事業会計に1億円が計上された。補正後の今年度全会計総額は1786億2744万円。
予算案は今月7日から開会する市議会定例会に上程される。
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落合市長は会見で、防災・耐震関連で総額7千万円を割いた予算編成について、「当面すぐにでも対応できるものを挙げた。市民の命と財産を守るための対策は今後も続けていく」と、力を込めて語った。
防災関連の事業では、市の津波マップが未着手だったことから、「津波浸水モデルシミュレーション」を作るとして、547万円を計上。津波による浸水状況を上空から俯瞰(ふかん)するように映像化し、浸水経路などを目に見えるように示すというもので、地域防災訓練などの参考資料に役立てたいとしている。東海大学工学部に依頼し、完成は今年秋を予定している。
その一方、「防災マップ」の作製費も予算化。津波浸水予測や地盤の揺れやすさ、建物倒壊の危険度をはじめ、緊急避難ビルや避難経路などの情報を盛り込んだ地図の作成に乗り出すという。津波の高さなどについての想定は、年度内に再検証される県のハザードマップの内容を待つとし、落合市長は会見で、完成は来年度に持ち越される可能性も示唆した。
防災関連事業では、海抜表示板の設置、全避難所に配備する発電機の購入、防災行政無線の放送内容を電話で確認できるテレフォンガイド、JR東海道線以南の地域で津波避難の要所となる小中学校屋上にフェンスを設置することなどが盛り込まれた。公共施設の耐震診断には2658万円を計上した。
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防災関連費の他には、湘南スターモールのアーケード改修費の助成(5300万円)、太陽光発電の設置補助金(870万円)、学校へのサン・サンスタッフ派遣費の増額(160万円)、地方議員年金制度の廃止に伴う地方自治体負担分(1億3千万円)などが盛り込まれている。
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