崇善公民館 子育てに地域の手 親子の交流 民生委が支援
地域活動の拠点となる市内の公民館を活用した子育て支援の取り組みが、小さな子を持つ母親に好評だ。
崇善公民館では、毎月第4金曜日に0歳児から就学前の子どもと親を対象にした支援事業「親子で遊びましょう」を行っている。崇善地区社会福祉協議会と同地区民生委員児童委員協議会が10年以上前から活動を続け、多くの親子が交流を深める機会として定着した。
運営には10人ほどの民生委員があたるほか、カウンセラーと保育士もサポートする。利用する親子は受付で名前を書いたシールを服に貼り、年齢に応じて用意された1階の和室と2階のフロアで自由に過ごすことができる。
民生委員が用意したおもちゃの中には、牛乳パックのブロックやダンボール製のそりなど手づくりのものも多く、開放時間の前にはスタッフミーティングを実施するなど子どもの安全面に配慮しているという。
最近では、取り組みを知った崇善地区以外からの利用者も増えてきた。背景には、親同士や子ども同士の交流を地域ぐるみで見守る機会が少なくなった、現代の子育て事情も見え隠れする。同地区民児協の湯川操会長は「お母さん同士の意見交換や、自分の子どもに他の大人が声をかけてくれることはとても大切なんです」と活動の重要性を訴える。
5月の開放日に初めて参加した片山美知代さんは「平塚に越してきたばかりなので、身近にこういう場があると心強い」と話し、今後も利用を続けていきたいという。「取り組みを通じて、子育てに自信を持ってくれた母親もいる。悩みがある人は、ぜひ気軽に参加してほしい」と湯川さんは話していた。
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|