平塚版 掲載号:2011年6月23日号
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67年越しの本堂復元を実現した長楽寺住職 高橋智運(ちうん)さん 千石河岸在住 69歳

名刹復興の立役者

 ○…お寺を復興して欲しい―。檀家の強い要望から高野山真言宗本山の命を受け、「平成の大復興事業」と銘打ち長楽寺本堂復元工事を取りまとめる。過去2つの寺院建造の実績を見込まれての抜擢だった。「長楽寺は長い歴史を持つお寺。このまま名刹が埋もれてしまうのはもったいない」と住職就任からすぐ檀家を取りまとめ、わずか3年ほどで上棟式を執り行うに至った。

 ○…「お寺は本来、人々が求めて自然と集まる場所。最近ではそういった役割が薄れてしまった」。だからこそ、来訪した人が癒されるような場所にしたいという。本格的な寺院建築の技術を持つ金剛組に工事を依頼したのも、「いい加減なものを造っても面白くない」というこだわりからだ。「この歳だし、終の棲家をつくるのにこだわりたかったのもあるのかな」と冗談っぽく笑う。

 ○…祖父の代から住職の家系。日韓併合で海を渡り、朝鮮に寺院を建立した祖父母と2代目の両親のもと、朝鮮で生まれ育つ。昭和20年の敗戦で日本に戻り、岡山県の寺院へ移り住む。祖父や父の背中を見て育ち、自然と3代目として後を継いでいた。母校である高野山の高等学校で教鞭を取り、本山での研修課長や財務部長などの役職も歴任、大僧正に次ぐ権大僧正の階位も持っている。「岡山の寺はもう娘婿の4代目に任せてあるんだ」。穏やかな目で跡継ぎの話をしてくれる。

 ○…「趣味は仕事かな」と即答する住職は来年秋の本堂落慶に加え、寿老尊(人)を祭る寺院として7月から始まる「湘南ひらつか七福神巡り」への参加も控え、多忙な日々を送る。「でも、時間が空いた時は何もせずぼおっとするのも好きだよ。いきつけのお店でうまい肴をつつきながら、ささやかな晩酌をするのが密かな楽しみなんだ」。その柔和な笑顔と物腰が、自然と人を惹きつけるのだろうか。
 

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