平塚警察署長に就任した 岩倉 利光さん 警視正 市内在住 55歳
平塚警察署の「顔」として
○…「約20年前と比べて事件・事故が増加し、ずいぶんと忙しい署になった」と昔の平塚警察署を振り返る。30代の頃の数年間、同署で現在の地域課と警備課にあたる部署に勤務。今年9月8日、平塚警察署に「署長」として戻ってきた。これから同署で成し遂げたいことを「地域の防犯ボランティアの皆さんと協力して安心・安全のまちづくりに力を注いでいきたい」と力強く語る。
○…大学卒業後の3年間は食品会社に勤務するが、26歳の時、親戚に多くいた警察官の影響で転身を決めた。『正義感が強いから向いてると思う』。食品会社時代の上司にもよく言われたそう。初めて配属されたのは川崎警察署の交番。「とにかく目まぐるしかった。自転車泥棒をよく検挙したよ」と懐かしそうに話す。本部での警備部門が長く、17年間その業務を勤めた。約30年にわたる職歴の中で最も記憶に残っているのは、85年の日航ジャンボ機墜落事故。「機動隊として御巣鷹山に派遣された1週間。焼けたオイルの臭いや立ち上る煙を今でも鮮明に覚えている」と振り返る。
○…川崎市出身。家族を残しての単身赴任生活。「掃除や洗濯は苦手」と話すが、「学生時代に飲食店でアルバイトをしていたから、ある程度の料理は作れるよ」と食事の面では頼もしい。忙しい毎日の中で趣味の映画鑑賞が楽しみで、最近観た作品を訊ねると、「ハリーポッターだね」と手帳を取り出して笑顔。その姿からは几帳面さもうかがえる。また、十数年前から始めたガーデニングもリラックス方法のひとつだそう。
○…好きな言葉は『艱難辛苦 汝を玉にす』。「難しいことから逃げたりせず、警察の責務を常に頭に据えていたい」と、社会正義に立ち向かわんとする信念に揺らぎはない。「在任期間中に津波対策を見直し、減災対策を徹底していきたい」と、強い眼差しで話した。
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