休耕地を活かし そば収穫 城所 世代間交流も創出
市内城所で、担い手のいなくなった畑を活用したそばづくりが進んでいる。休耕地にそばの花を咲かせ、地域の景観創出や活性化を図ろうという取り組みを通じ、世代を超えた交流も芽生え始めているようだ。
そばの栽培は、農家の高齢化や後継者不足で手付かずとなった耕作放棄地の解消策として、「城所の里を育てる会」(早川義弘会長)が考案した。
昨年発足した同会は、地域を流れる水路沿いで彼岸花を育て、新たな名所を生み出したり、伝統文化の継承に取り組んだりしながら、城所の活性化を目指している。
そばの栽培に使用した休耕地は広さ約8アールで、会員の松井栄司さんから借り受けた。今年4月に耕運し、8月下旬に種まきを実施。今月13日の収穫には、会員の呼びかけで集まった約30人の子供や保護者も協力した。
子供たちは畑で見つけたカエルやトカゲに歓声をあげながら、会員の手ほどきを受けて収穫作業に汗を流した。親子で参加した好田凛さん(9歳)は「そばの実を見たのは初めて。はやく食べてみたい」と笑顔で話していた。
同会は今後、子供たちと脱穀や製粉、そば打ちを行い、完成した新そばを囲んだ食事会を催す予定だ。会員の松井孝城さんは「一連のそばづくりを体験してもらうことで、子供たちも良い思い出づくりになるのでは。会員とふれあう機会にもなり、ますます地域の発展に貢献していけたら」と、活動を通じた世代間交流に期待を寄せている。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>