平塚版 掲載号:2011年12月8日号
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全日本剣道連盟・平成23年度秋季審査会で七段に合格した 小林 多喜子さん 東真土在住 60歳

支えられて歩んだ剣の道

 ○…合格率11・1%の狭き門を突破し、平塚市で剣道を習う女性では初となる七段に合格した。審査会での対戦相手は、男性。「めまいがしたほど」大きな声を出して立ち向かい、気力を前面に押し出して戦った。47年の剣道人生を貫き、今年節目となる還暦を迎えての新たな境地。「まさかここまで来るとは」との思いが駆け巡る。

 ○…学生時代はバレー部に所属したが、当時は6人固定制というルールで、ついていくのが厳しかった。「あと10センチ身長が高かったら、バレーにしがみついていたかもしれません」。団体競技ではなく、個人として責任のあるスポーツをと、バレー部を辞めて剣道を始めた。就職しても、結婚しても剣道を続け、仕事から帰って夜稽古に出るという毎日に、「夫とは何度も衝突しました」。55歳まで勤めた会社では、クビになるのではと恐れながらも、社長が協力してくれて大会にも出場することができた。「本当に、まわりの皆さんの応援のおかげなんです」。

 ○…週に4日、市内の二つの小学校で子どもたちに指導している。小林先生は怖い、ともっぱらの評判だ。「日誌を書かせているのですが、隅に赤鬼が書いてあったりするんですよ」。およそ鬼とは縁遠い表情で微笑むが、最近の子どもは、あまり受け答えをしないことを気にする。”必ず返事をする”、”自分の言葉で答える”ことを徹底させ、剣道だけでなく「生きていくための土台となることも教えます」と表情を引き締める。だが、赤鬼の絵に花丸をつけてあげることも忘れない。

 ○…息子と娘は独立しており、現在夫と二人暮らし。紆余曲折を経て、今では互いの生活を尊重し、理解し合っている。「3回目の成人式が終わりました」とはにかみながらも、「ずっと剣道を続けていきたいです」と話す。台所で鍋が沸くまでの間、つい踏み込み練習をしてしまう。その姿はまだ当分、夫の目に映ることになるだろう。
 

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