日産車体(株)が1日、2月末で全車両の生産を中止する湘南工場第1地区について、土地活用の指針を市に伝えた。
同社は2007年、九州での新工場設立に伴う湘南工場第1地区閉鎖を発表。その際、「平塚天沼地区(日産車体(株)湘南工場第1地区)に係るまちづくりの方向性」について市と協議し、大枠で合意を交わしている。
同社では第1地区で生産している「ピックアップ」の生産終了を昨年11月に発表後、工場閉鎖後の土地活用について本格的な検討に入っていた。今回の提案では2007年の合意内容をより具体化し、昨今の経済事情や立地環境から敷地全体を工業系単一で使用せず、「商業・住居・公共公益施設など複合的な土地活用を図っていくのがより効果的」としている。
内容には「工業系用地減少によって生じる損失を補うに足る平塚の経済・雇用・税収面での効果を出来る限り高めていくこと」「最新の技術を取り入れたスマートシティ(低炭素型のまちづくり)実現」「防災拠点としての役割」「馬入ふれあい公園と市総合公園を結ぶ緑のネットワークの一角としての役割」「幹線道路の配置」など、中心市街地や周辺環境との共存共栄を目指した土地活用の提案が盛り込まれている。
これを受け市では、「日産車体や関係機関・団体との協議を含め、庁内での検討を進めていく」と話している。日産車体でも今後、より具体的な提案を行うため社内で検討を重ねていく方針だ。
|
<PR>
平塚版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>