平塚版 掲載号:2012年2月9日号

縁の下で博物館支える 教育

館内サークルの展示発表会

各サークルが1年の活動成果を発表する
各サークルが1年の活動成果を発表する

市民と博物館の橋渡し

 市博物館を拠点に活動しているサークルが一堂に会し、1年の成果を展示発表する「博物館文化祭」が、同館で始まった。日々調査研究に励むサークルの晴れ舞台とあり、各団体とも趣向を凝らした展示ブースをしつらえ、来場者の目を楽しませている。

 博物館では、同館のサークル団体を市民に紹介しようと、毎年展示発表を行っている。

 「多くのグループが参加して賑やかになりました」。開催を前日に控えた2月3日、実行委員会の事務局を務める同館の浜野達也さんは、嬉しそうに展示室を見回した。参加サークルは、同館所蔵の古文書などを解読する「古文書講読会」、市内外の伝統文化に焦点をあてる「民俗探訪会」、太平洋戦争による平塚の被害を後世に伝える「平塚の空襲と戦災を記録する会」を始め、「お囃子研究会」「石仏を調べる会」「天体観察会」「星まつりを調べる会」「水辺の楽校生きもの調べの会」「湘南コケの会」「植物誌調査会平塚グループ」など11団体。写真や図解、手作りの実演器具などを交えながら、来館者に向けて活動を発信している。

 来場者が活動に興味を持ち、新たな会員となるケースも少なくない。浜野さんは「見て楽しむだけでなく、自分も発信者になれる。サークル活動を、生活の張り合いにしてもらえたら」と話す。

 回を重ねるごとに、サークル同士の結束が強まったことも収穫だ。互いの活動内容を知る機会は少ないため、文化祭は横の繋がりを生むきっかけづくりとして、各サークルの交流の場にもなっている。

 サークル活動には学芸員も加わり、共に活動を行うという。会員の柔軟な発想や着眼点は、学芸員も目を見張る取り組みに繋がることも。「会員の活動成果は情報として蓄積され、博物館にとっても調査研究のレベル向上につながります」と、浜野さんは両者の連携に手応えを感じている。

 会員は各々の活動に終始せず、博物館の運営を影で支える屋台骨でもある。館内の展示作業に協力したり、文化祭にも出展している「展示解説ボランティアの会」は、来館者に常設展示の案内を行ったりと、自発的に学芸員の後方支援も担っているという。「サークルは学芸員の良き理解者であり協力者。市民と博物館の橋渡しを担う上でも欠かせない存在です」と、浜野さんも全幅の信頼を寄せている様子だ。

 博物館文化祭は2月19日(日)まで。12日(日)には6団体の発表会(13時〜16時10分)も行われる。入場自由。
 

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