東日本大震災で被災した宮城県石巻市に、ひな人形100セットを届けるため、市内で運送業を営む小林誠さん(小林運輸)と小山田宗弘さん(小山田運輸)が10日、被災者の桃の節句に間に合うようにと、13トントラックを走らせた。
今回寄贈したひな人形を集めたのは、山梨県富士吉田市の大森広さん。山梨県内で協力を呼びかけ、300セットが集まったという。石巻市とは震災以降、富士吉田商工会議所青年部の会員として、入学式のためのランドセルや盆踊り用の浴衣を届けた縁があった。
小林さんや小山田さんも平塚商工会議所青年部のメンバーで、大森さんとは顔馴染み。集まったひな人形を届ける足がないことを聞きつけ、運送の協力を申し出たという。
2人は10日、山梨県で人形を積み込み、小林さんのトラックを6時間走らせて仙台入り。粉雪の舞う翌日の朝、大森さんらと石巻市の漁港のそばにある資材置き場にひな人形を並べた。
即席の「青空市」には箱入りのコンパクトな人形から立派な7段飾りまでが用意されたとあって、子ども連れの被災者が大勢訪れて品定めし、嬉しそうに引き取っていったという。
小林さんは「現地の道路が崩れていたり、穴が開いていたりという不安もあったが、善意の気持ちを無事に届けられて良かった」と話す。小山田さんも「被災者の方々が人形屋さんで買い物しているかのように、明るい表情だった」と感慨深そうに話していた。
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