市民病院 新棟整備に1年の遅れ 北棟地下でコンクリートの強度不足
市は10日、市民病院の北棟地下1階でコンクリートの強度不足が判明したと発表した。これに伴い、新棟の整備に1年の遅れが生じ、2015年3月までの完了を予定していた市民病院整備事業に影響を与えることになった。
市が北棟各階でコンクリートの耐久調査を行ったところ、地下1階の耐久強度が設計基準強度を約12パーセント下回っていた。原因は分かっていない。
北棟は、新棟と渡り廊下で接続されることになっており、両棟一体で構造計算を行い、国土交通大臣の認定を受ける必要がある。現状では認定取得が不可能なため、市では北棟地下部分の構造計算を見直し、必要に応じて柱や梁の耐力を設計基準強度まで引き上げる。
新棟は12年度の着工を予定していたが、北棟の構造計算見直しにより13年度に延期となった。市民病院整備事業の完了は16年度となる見通し。
市民病院の整備とともに、市が3大事業の1つと位置付ける新市庁舎建設についても、地中の障害物や
汚染土壌の除去に伴う工事の遅れと、事業費の増加が不可避となっている。
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