神奈川県内でトップクラスの栽培量を誇る平塚のバラが、出荷の最盛期を迎えている。母の日やブライダルシーズンなどのイベントを間近に控え、市内のバラ農家は収穫作業に忙しい。
現在、市内のバラ農家によって構成される「平塚市JA湘南バラ部会」には18軒の生産者が所属し、100種類以上が栽培されている。例年温かくなる3月頃から盛んになるが、「今年は寒さで育成が遅れた」と、横田園芸(市内城所127)の横田敬一さんは話す。
寒さに加え、今年は温室の暖房に使用する燃料高も大きく影響した。「バラの品質を落とさないギリギリのところで暖房を調節していたので、それも育成が遅れた要因の一つ」と、横田さんは分析する。
横田園芸は、厚木の市場にバラを出荷している。現在の出荷量は1日400本。これは通常時の2倍近い量だという。メインはプリシラやエクレール、トゥインクルイエローなど、母の日やブライダルで好まれる淡い色味の品種だ。
また、横田さんは数年前から「食用バラ」を独自に栽培している。これは市内のレストランで使用されているほか、最近では独自に「バラジャム」を開発・販売し、好評を得ているという。「加工業者からバラのドレッシングや餡子を作りたいという話も頂いています」と、見た目に負けぬバラの味に胸を張った。
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