雄大に天にたなびく大きな幟。旗の長さ17m、地上からの高さ19mという巨大な幟が、20年振りに眞田神社(真田1の4の36)に掲げられた。
かつて神社の大祭で必ず使用されていた大幟は、旗を支える木製支柱の老朽化に伴い、1991年を最後に神社の奥で眠っていた。 さらにここにきて境内を囲う石の柵「玉垣(たまがき)」も、崩れる危険性があるほどに老朽化。通学や祭りの際、子どもたちの命に関わる可能性もあるとして、氏子の間で話し合い境内整備を行うことになった。
昨年7月、境内整備実行委員会を立ち上げ、総代代表の陶山(すやま)正史さんが委員長となって計画を進行。参道整備や玉垣新設のための寄付を募り、同年10月から工事に着手した。
それに合わせ、幟のためのアルミ製特注ポールを発注。「これだけ大きなものは初めて作ったと、業者の方は言っていました」と関係者は話す。
完成を目前に控え、順調に進んでいた境内整備だが今年3月、一人で鳥居磨きに精を出していた正史さんが脚立から脚を滑らせ逝去してしまうという事故に見舞われる。「誰よりも楽しみにしていた」と寂しげに話すのは、兄の意思を継ぎ実行委員会をまとめる陶山豊彦さん。会のメンバーも、「亡くなった正史さんのためにも立派なものにしたかった」と口を揃える。
13日には完成祝賀会が行われ、大幟が特別に掲げられた。かつては境内の外に溢れるほどの参拝客で賑わったという眞田神社。「これを機に色々と催しなどを企画し、まち興しに繋げていきたい」。力強く豊彦さんは語った。
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