被災地のアート仲間にエール 「湘南クリエイターズプロジェクト」
美術工具送るなど創作活動を支援
地元でアート活動をする「湘南クリエイターズプロジェクト」の13人が、東北被災地のクリエイター仲間に、美術工具を送る取り組みを展開している。8月23日から26日まで、元麻布ギャラリー平塚でアートイベントを開き、収益金を東北アート活動の支援に役立てるという。
市内でワイヤーアートビーズアクセサリーの講師を務める大宮美和子さんは震災後、「被災地のクリエイターの力になりたい」と考え、地元の仲間に呼びかけた。
活動が本格化したのは、今年に入ってから。まずは、ソーシャルサイトの「Facebook」で、被災地のクリエイターに”必要なもの”を募った。すると、宮城県女川町で被災した美術の教師から、作品作りに必要な工具が届いたら嬉しいという返事が寄せられたという。「彼女は被災しながらも、無事だった彫刻刀と瓦礫を使って、仮設住宅に住む人たちに表札を作っていた。お金を渡すよりも、工具や材料を送った方が役立つと知った」と大宮さんは話す。
工具を送るための費用は、今年4月にワークショップを兼ねた作品の展示即売会での収益で工面し、女川町でアーティスト活動をする青年らに、段ボールいっぱいの工具と材料を送った。「とても喜んでくれて。微力だけれども、これからも続けていきたいと心底思った」と、大宮さんは笑顔を浮かべる。
メンバーは、市内でアートの講師をしている人が多く、そのほとんどが家庭を持つ女性。仕事も家庭もあるので、生活に支障がないよう、無理のない範囲で活動するのがモットーだ。「私たちは私たちなりに、これからも活動を地道に続けていきたい」と話す。
23日からのイベントでは、天然石で作られたアクセサリーや籐を編んで作ったクッキー皿など、500点以上の作品が展示販売される。さらに、紙テープを使って小物づくりをするエコクラフトやとんぼ玉づくり体験など、9種類のワークショップをはしごして楽しめる企画も用意している。また今回は、工具を送った青年たちの作品を、販売する場も設けているという。
大宮さんは、「普段なかなか体験できないようなワークショップもあるので、ぜひ覗いてみてほしい」と話し、「今後は、東北被災地のクリエイターの作品を販売できる場を市内に設けるなど、もっと支援の輪を広げられたら」と意気込みを語る。
イベントは、元麻布ギャラリー平塚(明石町1の1 東横イン1F)で、23日(木)〜26日(日)の11時から18時まで開催。
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