「福島の子どもたちを平塚に招こう」実行委員会の代表 小嶋倫(みち)子さん 金目在住 63歳
「放射能気にせず 思い切り遊んで」
○…この夏、原発事故のあった福島県の親子、3家族11人を平塚に迎え、体験学習や観光などを楽しんでもらう、4泊5日の”湘南留学”をボランティアで提供している。「福島では、今も放射能の影響を気にかけなくてはならない。短い期間だけれども、子どもたちに自然の中で思い切り遊んでもらい、リフレッシュしてほしい」と、言葉に力を込める。
○…真心込めたもてなしをしようと、福島の子どもたちの宿泊場所には、自宅近くに借りている2DKの平屋を提供。食事の準備は、メンバーが輪番で行い、子どもたちと一緒に作ることもあるという。滞在中は、江の島・鎌倉観光や小田原のかまぼこ作り体験などを楽しんでもらった。「大磯海岸での海水浴は特に喜んでくれた。福島ではまだ除染が終わらずプールに入れないところもあるそうで、久々の水遊びに子どもたちはもう大はしゃぎ」と、嬉しそうに話す。
○…約40年にわたり、市内の養護学校や盲学校、ろう学校で教員生活を送ってきた。福島の子どもに宿泊場所として提供している家は、実はかつての教え子たちとの交流を深めるために借りたもの。「私が退職してからも、『先生の家に遊びにいきたい』なんて言ってくれる子がたくさんいてね」。年に数回、卒業生たちを集め、コミュニケーションを図る。「皆で作った料理を囲んで、近況報告をするの。誕生日が近い子がいれば、一緒にお祝いすることもあるのよ」と、にっこり笑う。
○…今年冬に向けて、第2弾の受け入れを計画しているという。「できるだけ交流の輪を広げて、私たちの活動に共鳴してくれる人を募りたい。どんな形でも構わないので、一緒にボランティアしたい方、大歓迎」と、優しい視線を向ける。現在は、放射性物質を体内から排出する料理を学ぶなど、福島の子どもたちを考える日々だ。
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