8月に行われた第43回全国中学校柔道大会女子48kg級で準優勝した 五十嵐 真子さん 浜岳中 3年
いつかオリンピック選手に
○…昨年の全国大会は3位。今年は順位を1つ上げた堂々の結果にも、「1位じゃなくて悔しい。緊張してしまい、自分の柔道ができていなかった」と唇をかんだ。最大のハイライトは、準決勝。前回の対戦で勝利した相手に、抑え込みで1本勝ちを決めた。「前に勝った相手に負けるのは悔しいから」と、持ち前の強い気持ちを前面に出した、気迫溢れる試合を見せた。
○…父親が柔道をしていた影響で、6歳から道着に身を包んだ。妹の莉子さんも、同じ浜岳中柔道部の後輩で1年生。7月に行われた県大会ではそれぞれの階級で、姉妹そろって優勝した。今回の全国大会にもそろって出場。切磋琢磨する同志の存在も、力となった。来年はいよいよ高校生。「柔道は続けるつもりです」と、頷きながら話す。将来の夢について聞くと、間髪入れずに「オリンピックに出て、世界に通用するような選手になる」と、力強く答えた。
○…折しも、今年は五輪イヤー。テレビにかじりついて、夢の舞台に立つ選手の試合を研究した。金メダルを獲得した松本薫選手について、試合前に歯を食いしばる独特の表情を作ってみせながら「『キッ』ていう、あの気迫溢れる姿はすごい」と顔を紅潮させて話す。柔道の魅力を「相手を投げて一本で勝てたとき、気持ちがいいから」と語る柔道少女の透き通った瞳。テレビの中の選手と何年後かの自分の姿が、重ね合わさって映ったようだ。
○…「負けても内容が良ければ次の課題につながる。内容が悪いのに勝ったとしても、良しとはしない」と、己に厳しい一面を見せる。だが、素顔は「体育の授業でサッカーをするときが楽しい」と笑う、スポーツ好きの女の子だ。食べ物の話になると、少し考えた後にはにかみながら、「お刺身とハンバーグが好き」。かわいらしい笑顔がはじけた。
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