第5回U-15ボクシング全国大会57.5kg級で準優勝した 諏訪佑(たすく)さん 金旭中 3年
闘拳うならせ世界目指す
○…負けん気の強そうな眼差しをこちらに向けて一言、「やっぱり悔しいですよ」と呟く。今月2日に行われたU─15ボクシング全国大会で準優勝。これまで8戦全勝の戦績を誇り、昨年に続く二連覇をかけて臨んだ決勝戦では、ダウンを奪ったものの判定にもちこまれ、結果、相手の腕が高く持ち上げられた。試合直後は自分が負けたとは思っていなかったが、「完璧に倒しておけばよかったんです。判定までもっていった自分が悪い」と、ジャッジのせいにはしない。
○…ボクシングを始めて、今年で4年目。小学生のころから習っていた空手に活かそうと、ジムの門を叩いたことがきっかけ。「パンチを教えてもらったら、何かのヒントになるかも」という軽い気持ちだったが、夢中になった。「学ぶことがたくさんあって、終わりがない」と、魅力を生き生きと語る。軽快なフットワークでパンチをよけるところが、自身の持ち味。「そこをどう攻撃につなげるかが課題」と、貪欲にボクシングと向き合う。
○…練習に汗を流すジムでは、いろいろな人を紹介してもらった。「ボクシングをしていなかったら、会えないような人にも会えた。人とのつながり、関わり方といった大事なことも教えてもらった」と大人びた表情で話す。中学卒業後は、これまでWBA世界チャンピオンなど、多くのプロボクサーを輩出している埼玉県の花咲徳栄高校への進学が決まっている。平塚から離れ、ボクシング部での3年間の寮生活が待っている。
○…ストイックに映る、15歳。アマボクシングは髪型に規制があるため、流行のヘアスタイルも我慢。オシャレに目覚める年ごろでも「ボクシングのためなら」と、坊主頭。青春をボクシングに捧げる覚悟だ。今日も学校が終われば、黙々とスパーリングに励む。「プロで世界チャンピオン」という、大きな夢を叶えるために。
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