平塚版 掲載号:2012年11月22日号
  • googleplus
  • LINE

地域でつくる「学びの場」 横内マイタウンスクール

毎月1回行われる「茶の湯サークル」では、約10人の女子 児童・生徒が和気あいあいと活動に励んでいる
毎月1回行われる「茶の湯サークル」では、約10人の女子 児童・生徒が和気あいあいと活動に励んでいる

体験教室で育む
世代間交流

「横内マイタウンスクール」と呼ばれる横内地区のサークル活動が、今年で10年目を迎えた。共働き家庭の子どもらを地域で見守ろうと、地元の大人が得意なスポーツや趣味を子どもに教えている。地域の世代間交流の潤滑油にもなっている、ユニークな活動を追った。

 「横内マイタウンスクール」は2002年、学校週5日制の本格導入をきっかけに、小・中学生の「放課後の居場所づくり」を目的として始まった。主催団体の横内こどもサポートネットワーク協議会(鈴木奏到会長)は、子どもたちに学校以外の場でも社会性を身につけてもらおうというコンセプトのもと、現在9つの体験教室を設けている。内容は、陸上や囲碁、ジュニアバンドと、バラエティーに富む。

 指導と手伝いにあたる「サポーター」を務めるのは、ほとんどが横内地区の住民。地域の大人が、自分の得意分野を子どもに教えることで、世代間交流を育むことも狙いだ。同協議会の鈴木会長(55)は、「子どもたちに、学びのチャンスやきっかけを作ってあげるのは地域の大人の役目。サポーター役を務めることで、大人自身の生きがいにも繋がる」と話す。

 月1回行われている茶の湯サークルでは、茶の湯教授の小宮ユリ子さん(74)が講師を務める。小宮さんは6年前、得意の茶の湯を若い世代に継承していきたいと考え、サポーターを始めた。「子育てや介護が終わった今、子どもたちに茶の湯を教えることが、今の私の生きがい」という。

 「仕事ばかりで近所付き合いとは無縁だった私が、こんなにも地域の子どもと仲良くなれるなんて」と話すのは、囲碁教室サポーターの浜田幸三さん(70)。定年退職をきっかけに、趣味の囲碁を子どもに教え始めた。今では、教室の外でも子どもとの交流が広がり、すっかり地域に溶け込んでいる。「この年で地域デビューできるなんて、思ってもみなかった」と浜田さん。この囲碁教室に7年以上通っているという高校1年生の五十嵐克彦さんは、「ここで同じ趣味を持つ多くの友達に出会えたことは私の財産。いろいろな世代の人との接し方やマナーもよく身についたと思う」と話す。

 マイタウンスクールが始まって今年で10年目。「近頃は、道端で偶然出会った子どもたちが、積極的に挨拶をしてくれるようになった」。鈴木会長は、少しずつ活動の手応えを感じているという。「ここで学んだ子どもがいつか親になり、今度はサポーターとなって、地域の子どもを育てていってほしい」と、独自の地域社会形成を期待している。

平塚版のローカルニュース最新6件

平塚版の関連リンク

あっとほーむデスク

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2018年2月15日号

お問い合わせ

外部リンク