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平塚版 公開:2013年1月31日 エリアトップへ

東北産ドングリで苗木栽培 進和学園 森の防潮堤づくりに参画

社会

公開:2013年1月31日

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ビニールハウスで27日、学園職員がボランティアに育苗指導
ビニールハウスで27日、学園職員がボランティアに育苗指導

生きがいと工賃アップ両輪に

 東日本大震災の津波に襲われた東北沿岸に森を形成し、将来に備える森の防潮堤を作る――そんなプロジェクトに、市内福祉施設の進和学園が参画している。東北で拾ったドングリを取り寄せ、その土地本来の苗木を沿岸に植樹できるように育てている。

 森の防潮堤づくりは、東北沿岸部で被災瓦礫と混ぜた盛土で高台を作り、そこに土地本来の木を植える。津波の威力を減退したり、引き潮で海に流される人や財産を食い止めたりする森林を形成しようという構想だ。

 構想の主体団体「いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会」や「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」によると、土に瓦礫を混ぜることで、土壌に空気層が生まれて地中深く根付きやすい。東日本大震災で、土地本来の木が津波に耐えたことから、東北で古来から育つシイやタブ、カシなどを主木としている。

 一方、知的障害者らの就労機会を創出している進和学園は2006年から、学園周辺のドングリを拾い集めて植樹用のポット苗を栽培する新規事業をスタート。緑化に取り組む行政や企業を相手に、現在までに約8万8千本の苗を出荷している。

 同学園では、自動車部品の組み立てや製パンなど、障害者の社会的・経済的な自立を促す就労支援を多角的に展開しているが、1本400円で出荷するポット苗事業も軌道に乗り、利用者の工賃を得る主力事業に育ちつつあるという。

 そうした先駆的な取り組みをしていた進和学園は2011年秋、防潮堤づくりの主体団体から、東北で拾ったドングリの受け入れ先の一つとして1万2千個を送られ、現在3千本の苗を発芽させている。翌年も2万6千個のドングリを受け入れた。植樹できる30cm程度に育つまでに3年を要し、被災地への初出荷は来年春を目指している。

 育苗するのは、東北産のシイやタブ、カシなど15種。8人の学園利用者が市内大島にあるビニールハウスで作業する。同学園の担当職員は「ドングリの鮮度に発芽は左右される。大量生産するのと、強い木を育てるのと、そのバランスも考えないといけない」と、作業の難しさを語る。

 そのビニールハウスに27日、防潮堤づくりに賛同するボランティアが県内外から訪れ、苗木の栽培法やポットへの植え替え作業を学んだ。同学園ではこうした研修も受け入れることで、多角的に防潮堤づくりを支援していくという。

 同学園の授産事業を担う窓口会社、(株)研進の出縄貴史社長は「被災地のために世界に誇る森を作るのは、利用者の方の生きがいにもなるし、工賃にもつながる」と、意欲的に語っていた。
 

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