市教委 中学校給食 導入見送り 業者弁当方式を検討
市教育委員会は14日の委員会定例会で、検討していた中学校給食の導入を見送る判断を示した。3月、今定例会の結論を市に報告し、最終的な判断を委ねる。
学校関係者やPTAで組織する市学校給食検討委員会が、昨年12月の報告書で結論付けた「老朽化した校舎や、給食調理場の施設整備といった課題を優先すべき」という内容の妥当性を考慮した。市教委は財政見通しによっては再考の余地があるとし、将来の導入には含みを持たせた。
合わせて、保護者の負担軽減を図るために、業者弁当方式を検討する考えも示した。2015年度から段階的に試行し、栄養バランスに偏りが出ないよう、弁当業者に対して市が助言や指導を行っていくといった具体案が出た。市内中学校では、現在2校で業者弁当の販売を行っている。
検討委は中学校給食について、【1】単独校調理場での調理【2】共同調理場での調理【3】デリバリー弁当箱方式【4】業者弁当販売方式【5】家庭からの弁当持参方式を挙げ、それぞれのメリット・デメリットを検討。児童生徒や市民へのアンケート、他自治体の実施状況などを踏まえ、方向性を議論してきた。
報告書では、完全給食を実施した場合、配膳などに20分程度の時間がかかり日課を変更する必要があること、給食施設の整備運営による財政の圧迫といった課題が指摘された。一方、これらの課題に配慮した事業展開を探ることで、負担軽減を求める保護者の声に応えるべきという提案も盛り込んでいた。
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