バンカラ姿で平塚横断 明学大応援団が徒歩で京都へ
日本橋から京都まで、東海道沿い495Kmを歩いて鍛錬する「京都徒歩行軍」を敢行している明治学院大学の応援団に所属する学生4人が、22日に平塚に到着した。羽織袴姿で荷物を吊るした木刀を携えた一行は、慣れない高下駄に四苦八苦しながらも、「カランコロン」という小気味よい音を朝の平塚の街道に響かせていた。
メンバーは、野田康隆さん(リーダー部部長/経済学部2年)、中野泰佑さん(経済学部2年)、篠澤拓実さん(文学部1年)、阿部正邦さん(社会学部1年)。行軍は試練を乗り越え、部の絆を深めるため、応援団の伝統行事として代々受け継がれてきた。部員の減少などが理由で長らく途絶えていたが、同校150周年という節目を迎えた今年、15年ぶりに復活した。
「京都徒歩行軍」は、20日の午前7時に日本橋からスタート。初日は横浜までの約30Kmを歩いた。翌21日は戸塚まで進み、22日は午後5時過ぎ頃に平塚へ。23日、午前8時に駅近くの東横イン前を出発し、旧1号線を進んで大磯へ向かった。途中、すれ違う人や車の中から「頑張れよ」とエールを送られる場面もあり、「温かい視線を送ってもらい励みになる」と、中野さんは気を引き締めていた。
野田さんは、「商店街に活気があっていいですね」と、初めて足を踏み入れたという平塚の印象について話す。篠澤さんは平塚宿にまつわる碑を見つけるとカメラに収めるなど、平塚の街に興味を抱きながら闊歩していた。その後、大磯に入ってからは同大の校歌を作詞した島崎藤村の墓前で校歌を歌い、藤村邸を巡った後、箱根まで進んだ。
のぼりを掲げながら歩みを進める阿部さんは、「体力の限界があっても、心の限界はない。気持ちさえ持っていれば前に進むものと思っています」と力強く語った。出発から22日後の3月14日に京都の三条大橋到着を目指し、己と戦い、仲間との絆を確かめ合う4人の長い旅路は続く。
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