施設でそば打ち披露 220食ふるまう
そば処名古屋(桜ヶ丘)の店主・大竹宗久さんと、同店が運営するそば教室に通う生徒7人が21日、社会福祉法人神奈川県厚生協会貴峯荘(達上ヶ丘)を訪れ、手打ちそば220食をふるまった。
障害者支援施設の貴峯荘は、8年ほど前から市内の蕎麦店やすし店などに協力を呼びかけ、利用者に外食の楽しみを提供している。同施設支援部長の北村美江子さんは、「車いすでは店に入りづらかったり、自助具がないと食べられない人もいるので、こういう機会は喜んでもらえる」と話していた。
店主の大竹さんによると、使用したそば粉は、前日に届いたばかりの茨城県下妻産で、この日のためにひきたてを用意した。大竹さんは「おいしいものを食べて笑顔になってほしくて、一番良い粉を取り寄せました」と話す。施設内の食堂は、甘く芳醇なそば粉が香り、大竹さんと教室の生徒が熱心にそばを打った。
同店の訪問は今年で2回目。大竹さんは、自身が小・中学生の頃に同施設でボランティアをしていたこともあり、今回の話が来たときには二つ返事で承諾したという。「ここで様々なことを勉強し、育ててもらったという思いがある。少しでも恩返しになれば」と、美味しそうに蕎麦をすする利用者を前に、眼を細めながら蕎麦を打っていた。
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