吉沢地区の町内福祉村で運営協議会会長を務める 土屋迪彦(みちひこ)さん 上吉沢在住 73歳
吉沢ならではの福祉村に
○…「吉沢地区は少子高齢化がとくに進んでいる地域。子どもからお年寄りまで皆が元気になれる福祉村を作っていきたい」と意気込む。今月23日に開所する、市内13ヵ所目の吉沢地区町内福祉村の舵取り役として、オープン準備に奔走している。
〇…町内福祉村では、援助を必要としている地域住民に、行政の手が行き届かない身近な福祉を提供する。お年寄りの買い物や病院の付き添いといった生活支援をはじめ、子育てや介護のアドバイスなど、地元のボランティアに依頼し互いに支え合う地域づくりを進めていく。「この地域は単身で暮らす高齢者も多い。話し相手としてでもいいので、気軽に利用してもらえる存在にしていきたい」と、吉沢地区の特性を考慮した福祉村づくりを目指す。
○…戦時中、台湾に渡った両親のもとに生まれ、終戦後は修善寺町(現・伊豆市)に一家で移り住む。大学を卒業後、就職を機に平塚へ。「吉沢は独特な地域で、自分はよそ者という意識を感じたこともあった」と、当時の印象を率直に語る。その後転職で定年まで平塚を離れたが、「終の棲家は吉沢と決めていた。自然豊かでのびのびとした土地柄に愛着があって」と、温和な表情を見せる。だからこそ、今度は自分から地域に溶け込む努力をしようと思った。「家庭菜園で収穫した野菜をご近所さんに配ったり、会合やお酒の席にも積極的に参加した」。今では上吉沢地区の自治会長を務めるなど、すっかり地元の顔だ。
○…「もっともっと明るく元気な地域になってほしい」。そんな思いを込め、町内福祉村の活動拠点となる施設の外装には、青空と雲をイメージした模様が描かれている。「地域の皆さんが『あの建物何だろう?』って気軽に覗いてくれたら嬉しいですね」と、微笑みながら話していた。
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