12年に1度の御開帳 妙圓寺の「八臂辯財天」
天台宗妙圓寺(土屋1949)で29日から5月6日まで、八臂辯財天(はっぴべんざいてん)の御開帳が行われる。12年に1度、巳年に実施されている。
江戸時代の元和元年に開創されたという同寺には、八臂辯財天を本尊とする辯天堂「寶珠殿」と、宇賀神を本尊とする岩屋(霊穴)がある。「寶珠殿」は、約210年前の1804年に再建されたと伝えられており、8本の手を持つ八臂辯財天は、それぞれの手に威徳を表す器杖を持ち、15童子がまわりを取り囲んでいる。頭上には人頭蛇身の宇賀神を冠してふくよかな面相に笑みをたたえており、御開帳では、その姿を間近に拝むことができる。
期間中は、本堂前に回向柱が建てられており、柱と八臂辯財天、宇賀神を太い紐状の「縁の綱」で繋ぐ。参拝者は、繋がれた本尊からの力が伝わるとされる柱や綱の先端を自由に触ることができる。住職の池田正顕さんは「皆さんに、辯天様と多くの縁を結んでほしいと思っています。せっかくの機会なので、いろいろな思いや願いを伝えて、明るい気持ちになってもらいたいですね」と話している。御開帳の時間は、午前9時から午後5時まで。本堂では信者らが制作した吊るし雛が展示され、29日には「稚児行列のお練り」も行われる。問い合わせは妙圓寺【電話】0463・58・1436。
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