平塚市博物館が15日から、今年1月に市指定重要文化財に指定された鎌倉時代のものと推定される馬具「鉄舌長鐙(てつしたながあぶみ)」の常設展示=写真=を開始した。
重文指定後、脱塩や樹脂補強など保存処理を終えた鐙は、2階常設展示場中央に陣取ったケースの中で重厚な光沢を放っている。
博物館によると、鉄製舌長鐙の遺例は全国的にも稀。武家の宝物や神社への奉納品ではなく、実際に使用した形跡のある出土品として発見された点も珍しく、鎌倉武士にゆかりある平塚との関連性が伺えることから「地域の資料として非常に価値がある」としている。
鐙は1940年頃、相模川馬入鉄橋の下流で川底から引き上げられ、発見者の遺族から2004年に博物館に寄贈された。舌長鐙は踏み込みが深く、騎射などの動きを支える安定性を重視。武家を中心に使われていたと考えられる。
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