専門家「最高の立地」
美術品コレクターら多くの人出で賑わう活況の骨董市を平塚駅前にも誘致し、中心商店街の活性化につなげようと、紅谷パールロード商店街振興組合が22日、第1回目となる「湘南ひらつか駅前骨董市」を開催した。上々の出足で、今後の駅前の魅力化に一役買いそうだ。
22日のパールロードには、県内外から約50の骨董商が出店し、陶磁器や木製の工芸品、着物、絵画をはじめ、刀や仏像といった普段お目にかかれないような商品を所狭しと並べた。
骨董市の実行委員長で、紅谷パールロード商店街振興組合理事長の牧野國雄さんは「初めての開催で不安だらけだった」と話すが、そんな心配をよそに6千人に迫る買い物客で賑わった。
今回の協力者で出店業者を取りまとめた(株)骨董市の竹日忠芳社長も「人出が思った以上」とホクホク顔。「業者主体のイベントではなく、商店街が主体となって開くところがこの骨董市の強み。人が集まれば、出店したい業者も増えてくるはず」と手ごたえを感じている。
伊勢原市から買い物に訪れた骨董ファンの40代男性は、木製の飯櫃(めしびつ)や波佐見焼の皿などを購入、満足そうにリュックに詰め込み、「品ぞろえが良い。掘り出し物が見つかった」と笑顔を見せた。古布を目当てに訪れた市内在住の60代女性は「バッグやシャツを作るのに骨董市はよく利用する。平塚で開いてくれて嬉しい」と喜んだ。
今回の骨董市を監修した工芸品コレクター、金子皓彦(てるひこ)さんは「日本の伝統的技術や美術に触れられる。鑑賞したり、生活の中で使ったり。いつの時代の物か調べるのが好きな人もいます。色々な楽しみ方がある」と骨董の魅力について語る。金子さんは国内外を飛び回り、所蔵コレクションは10万点以上。骨董市に一家言を持つが、「駅を降りてすぐ、歩行者天国がある最高のロケーション。安心して買い物できる」と高評価した。
牧野委員長は「今後もずっと続けたい。人が来れば、飲食店の多い商店街も潤うのでは」と期待する。視察に訪れた落合克宏市長も「骨董市は中心街の魅力化になる。市外から来られている方もいますし、名産品を販売するなど平塚の魅力をPRすることもできるのでは」と話していた。
同商店街では毎月第4土曜、定期的に骨董市を開く。次回の開催は4月26日。
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>